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外国人選手特集3 ドイツ、ベルギー、スイス、オーストラリアなど各国野球リーグの外国人枠制度の違い/Rules for Imports

前回までの2回で、海外リーグでプレーする外国人選手たちの出身国やプレーを続ける目的について書いてきました。(「外国人選手特集1 ヨーロッパやオーストラリアなど海外野球をプレーする外国人選手の出身国ベスト5」「外国人選手特集2 外国人選手がオーストラリアやヨーロッパなど海外リーグで野球を続ける2つの理由」)

 

今回は、ぼくが経験したドイツ、スイス、ベルギー、オーストラリアそれぞれのリーグの外国人枠制度についてお話ししたいと思います。

 

 

ドイツ・ブンデスリーガ

 

ドイツ連邦の1部リーグであるブンデスリーガは、週末にダブルヘッダーの2試合を行ってリーグ戦を消化していきます。

 

外国人の保有は何人でも可能ですが、ダブルヘッダーの第1試合は野手のみ2人、第2試合は投手1人、野手2人の同時出場が許可されています。また、外国人投手は1試合を通じて1人の登板が許されているのみで、外国人投手に替えて別の外国人投手を登板させることはできません。

 

ですから、どのクラブも外国人投手1人、外国人野手2人を保有することが一般的です。

 

 

 

スイス・NLA

 

スイスのトップリーグであるNLA(ナツィオナルリーガ A)も、ドイツ・ブンデスリーガと同様に週末にダブルヘッダーの2試合を行うことでシーズンを進めていきます。

 

こちらも同様に外国人選手の保有は何人でも可能ですが、第1試合は野手のみ2人まで、第2試合は投手を含めた2人までの外国人選手が同時にプレーすることができます。ドイツに比べて2試合目では、投手を含めて2人となる分1人少ないプレー可能人数となっています。ただし、このNLAでは1人目の外国人投手に替えて2人目の外国人投手が登板することが可能です。ぼくも何試合か投手として登板する機会がありました。

 

そのため、スイスでは投手1人、野手1人の外国人選手を保有するのが一般的で、投手も専任よりは1試合目にファーストやDHでプレーできる選手であったり、野手でも必要があれば登板できる選手の方が好まれます。となると、左投手より右投手のほうが契約には有利ですね。

 

 

 

ベルギー・BBG

 

ベルギーのトップリーグであるBBG(ベースボール・ゴールド)でも、ここまでお話に出たリーグとほぼ同様に、週末にダブルヘッダーもしくは土曜日1試合、日曜日1試合の計2試合を行います。

 

外国人選手の保有は何人でも可能ですが、BBGでは外国人投手を登板させる試合を1試合目もしくは2試合目から選択することができます。外国人投手降板後に別の外国人投手を登板させることは可能ですが、ここではさらに外国人捕手のプレーも週末の2試合中1試合に制限されています。つまり、外国人投手・外国人捕手共に1試合目、外国人投手が1試合目・外国人捕手が2試合目、外国人投手が2試合目・外国人捕手が1試合目、外国人投手・外国人捕手共に2試合目の4パターンの運用が可能なわけです。

 

これを例えば、肩の弱いキャッチャーと牽制の上手い左ピッチャーを組み合わせたり、格上のクラブ相手に1試合だけでもモノにしたいから相手の運用を予想して国内投手登板の試合に外国人投手・外国人捕手のフルセットをぶつけて勝ちに行ったりと、かなり戦略的で面白い要素の一つとなっていました。

 

ベルギーでもドイツ同様、外国人投手1人、外国人野手2人を保有するのが一般的です。

 

 

 

オーストラリア・キャンベラステイトリーグ

 

オーストラリアはトップリーグであるABLではロースターの半分までの外国人選手の保有が可能と聞きましたが、州ごとのローカルリーグではまたルールがまちまちです。

 

ぼくのプレーしたキャンベラのリーグでは、週末の1試合、もしくは週末の1試合プラス木曜日の夕方に1試合の週2試合のスケジュールでした。同時にプレー可能な外国人選手は3人までで、特にポジションごとの制限はなく全試合で外国人投手の登板が可能でした。

 

また、オーストラリアに独特のルールとして、労働ビザや学生ビザなどで野球以外の目的でオーストラリアに居住している場合、外国人選手の扱いを外れオーストラリア人選手と同等の扱いになるというものがありました。これを逆手に取って、外国人選手としてプレーしたがる選手に学生ビザを取らせて4人目の外国人選手としてプレーさせるといったことも起きていました。

 

また、そうでなくても距離的な近さや英語圏であることなどから元々滞在している日本人、プレーしている日本人は他国に比べて大変多かったです。ぼくがプレーしたチームでも、留学中の日本人選手が2部のチームでプレーしていましたし、大変重宝されていました。

 

 

まとめ

 

外国人枠制度は国によって様々ですが、いずれにせよ狭き門であることは確かです。いくらヨーロッパのリーグのレベルがまだまただとはいえ、外国人契約を勝ち取ろうと思えば勝負しなければならない相手はアメリカ人やドミニカ人たちです。彼らに契約相手としての魅力で勝てなければ契約できませんし、成績で劣っていれば翌年の契約を取ることは困難でしょう。比べるべき相手はチームメイトではなく、相手チームの外国人選手なのです。

 

以前のブログ「外国人選手特集1 ヨーロッパやオーストラリアなど海外野球をプレーする外国人選手の出身国ベスト5」にも書いたように、そうしたプレッシャーや苦労や勝負や喜びもある意味で共有している分、違うチームでプレーしていても外国人選手同士の連帯感というのはあるのかも知れません。

 

次回は、さらに視野を広げてNPBや独立リーグとMLBの外国人枠制度を比較しながら、ある提言をしてみたいと思います。

 

 

 

関連Blog

 

外国人選手特集1 ヨーロッパやオーストラリアなど海外野球をプレーする外国人選手の出身国ベスト5

 

外国人選手特集2 外国人選手がオーストラリアやヨーロッパなど海外リーグで野球を続ける2つの理由

 

ヨーロッパで3年半プレーして気づいた、日本やアメリカ独立リーグとの3つの大きな違い/The Difference in European Baseball and Others

 

 

 

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