Born on a Baseball Planet
【南アメリカカップ COPA SUDAMERICANA 1】大会0日目に出会ったエクアドル代表CSエメレク CS EMELEC from ECUADOR

前回のブログから少し間が空いてしまいました。ブログを更新していなかった2ヶ月間のあいだたくさんのことがあり、最終的には滞在する国を変えることになりました。

 

いったい何があったのか、それは自ら決断したことだったのか、それともそうせざるを得なかったのか。今回から何回かのブログに分けてお伝えしていきたいと思います。まずはそのすべてのきっかけが起こった、野球南アメリカカップ COPA SUDAMERICANA 2019のことから。

 

 

2019年の野球南アメリカカップはアルゼンチンの第二都市コルドバ、ぼくがプレーするファルコンズ・デ・コルドバ Falcons de Cordobaの本拠地球場にて開催されました。

 

出場チームは、昨年、南米各国のリーグ戦を勝ち抜いて出場権を勝ち取った5チーム。ファルコンズ・デ・コルドバ Falcons de Cordoba( アルゼンチンリーグ1位)、コンドレス・デ・コルドバ Condores de Cordoba(アルゼンチンリーグ2位)、ヴァレス・サースフィールド Valez Sursfield(アルゼンチン・ブエノスアイレスメトロリーグ1位)、アンデス・ウォーリアーズ Andes Warriors(チリリーグ1位)、CSエメレク CS Emelec(エクアドルリーグ1位)です。

 

アルゼンチンにだけ3チームの出場枠が設けられているのがなんだか不公平のような気がしますが、これはおそらく元々ブエノスアイレス、コルドバ、サルタの3都市で独立して開催していたリーグのそれぞれの優勝チームに出場権が割り当てられていたのを、コルドバとサルタのリーグが合併してアルゼンチンリーグ(Liga Argentina)を作る際に2つの出場枠をそのまま1位と2位に引き継いだのが理由だと思います。

 

 

 

アルゼンチンに滞在中の住居はクラブハウス内に割り当てられたベネズエラ人選手たちとの3人部屋でしたが、実はこの頃になるとぼくともうひとりの選手はそれぞれ空いている別の部屋で寝ることが多くなっていました。理由はルームメイトのひとりが深夜に帰ってきた際や仕事に行くのに朝早く起きた際、電気を付ける、音楽を掛ける、電話をするなどして起こされてしまうことが毎日のようにあったから。自分が深夜まで飲んでいるのは勝手ですが、こちらの野球選手としての体調管理の妨げになるようであればそうならないための対処法は自分で見つけなければなりません。

 

しかし、このぼくの行動が思いもよらない事態に発展することになるのでした。

 

 

 

トーナメント開幕前々日の夜。いつものように本来割り当てられた部屋の2階に移動してまさに眠りにつこうとしていたとき、部屋のドアが開けられ電気が付けられました。ドアを開けたのはチームの監督であるダリオ。一瞬「まずいかな?」という考えが頭を過ぎりましたが、彼のうしろから2人の選手が入ってくる来るのを見るとそういうことではなかったようです。ダリオも彼らと言葉を交わしたあと、ぼくにも笑顔でまた明日とだけ言うと帰って行きました。

 

彼らの名前はパーラとカブレラ。2日後から始まる南アメリカカップのために前乗りしたCSエメレク(エクアドル)の外国人選手たちでした。深夜に到着して何もわからない環境にいる彼らにとっても、彼ら2人でいるよりもぼくが一緒にいるのは何ら問題ないと言ってくれたので、自分の部屋に戻るのは明日にして今日は彼らと共にこの部屋で過ごすことにしました。

 

 

トイレや飲み水の在り処、Wi-Fiのパスワードなどを教えたりしながら話を聞いてみると、エメレクはオールシーズンではなくこのトーナメントのためだけに7人のベネズエラ人選手を補強しているということを教えてくれました。さらにピッチャーのパーラはミルウォーキー・ブリュワーズの現役のマイナーリーガーであること、内外野守れるカブレラの方は昨年コロンビアウィンターリーグで片山悠選手などの日本人選手とプレーした経験があるということも。

 

さらにあとでわかったのは、エメレクはサッカーエクアドルトップリーグであるセリエAに所属するCSエメレクと同じ経営下にあるクラブだということでした。エクアドルの電力会社が設立したクラブで、CSはSport Club、EMELECはEmpresa Electrica del Ecuadorの頭文字を取ったものが由来だそうです。そのため他のクラブより比較的経営は安定しているようで、この大会のために7人の外国人選手を補強できたことも頷けると同時に、ユニフォームやチームロゴがちょっぴりサッカーぽいのにも合点がいきました。もっともそんなことはヨーロッパでは日常茶飯事でしたから、ぼくにとってはもはや驚くことでもありませんでしたが。

 

エクアドルの野球というのは今までまったく聞いたことがありませんでしたが、パーラの他にもデトロイト・タイガースなどから複数の元マイナーリーガーを補強しているというのを聞くと、他のチームの情報はまだありませんでしたが、少なくともエメレクは大きなライバルとなることに間違いなさそうでした。

 

 

このクラブハウスの脆弱なWi-Fiが僅かながらでも繋がりやすいスポットを教えたりして仲良くなったパーラとカブレラに、ポジションはどこなの?球種はなにを投げるの?トーナメントで対戦するのが楽しみだねと言われて、このチームに来てからほとんど出場機会のなかったぼくは曖昧に頷くことしか出来ませんでした。

 

4日間で4試合をプレーするこの大会は大きなチャンスだと思っていましたが、もしそれでもこのトーナメントで出番がないようであれば真剣に移籍か帰国を考えなければならないくらいには状況は差し迫っていました。

 

優勝の行方は我らがファルコンズか、エクアドルのCSエレメクか、それとも他のどこかのチームか。ぼくはこの大会で活躍して後半戦の出場機会を勝ち取れるのか、それとも失意の中移籍や帰国となるのか、そうであればその行く先はどこになるのか。今後の様々な可能性握る大会が2日後に迫っていました。

 

 

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