Born on a Baseball Planet
【メキシコサマーリーグ挑戦記】2週目 世界ランク6位の野球大国に無数存在するローカルリーグ Mexican Summer League 2nd

LIBY(Liga Intermunicipal de Béisbol Yucateca)が開幕するまでの1ヶ月間プレーするチームは、あっけないほどすぐに見つかりました。そのチームはカルデナレス・デ・カルケトック(カルケトック・カーディナルス Cardenales de Calcehtok)。メリダ市の外、ユカタン州の南側や西側をエリアとするリーガ・デ・ベイスボル・ギャスパー・メナ(Liga de Béisbol Gasper Mena)というローカルリーグに属するチームでした。

 

それと同時に、その頃になると様々な方向からLIBYに関するネガティブな情報も流れて来るようになっていました。それらをまとめると、

 

 

 

・試合中に選手・ファンを含めた暴力事件が発生、いくつかのチームがリーグから追放処分に

 

・ただしチームとしての追放処分なので、実際に事件を起こした選手は他チームに移籍してプレー続行可能

 

・この運営の対応に不信感を持った複数のチームが、シーズン後にリーグ脱退することを表明

 

 

 

といった状態。元々12ある所属チームの内、何チームが来季も存続するかわからないという状態でした。

 

友人からもメキシコに来てくれたのは嬉しいけれど、怪我をしたり危険な目にあって欲しくない。LIBYでプレーするという当初のプランを考え直してはどうか?と言われる始末。野球をするのに危険な目という表現も初めて。さすがメキシコといった感じですが、そんなことに喜んでもいられません。

 

ですからこのカルデナレス・デ・カルケトックとの契約には、何週間かプレーしてみてリーグのレベルやチームの雰囲気が満足いくものであれば、ここで帰国までのフルシーズンプレーすることも可能。LIBY開幕に合わせて退団することも可能。1,2週間プレーしてその結論を伝える、という条件が含まれていました。

 

 

そして、その1週目。ぼくを乗せた車はメリダの都市部をどんどんと離れ、ものすごい田舎に入っていきます。田舎というよりは、もういっそジャングル。道の両脇に深い緑が生い茂り、道路の上を黄色い蝶々が飛び交います。

 

車が止まって、ジャングルの中に今日の球場が姿を現しました。どんな場所にあっても、どんなに小さな球場でも、ちゃんと観客席があって、日本円に換算すれば格安ながら有料のチケットを買ったお客さんが入ります。ヨーロッパやこれまでプレーして来たいくつかの国とは違う、世界ランク6位(2019年8月現在)に位置するメキシコの野球の裾野の広さを感じました。

 

 

 

ぼくはこの日、キャッチャーでフル出場して3打数無安打ながら1盗塁殺を記録。DHで出場した翌週末を合わせた2試合で、6打数1安打4四死球3打点の成績を残しました。

 

試合の後は、選手の家族が作ってくれたホロホロに煮込んだ鶏肉とトルティーヤで腹ごしらえ。チームメイトはみんな仲が良く、手づくりの、家族のようなチームでした。と言うかスタメン4人が同じ名字ですから、本当にほぼ家族で作ったチーム。こんなこともローカルクラブならではです。みんな小さな頃からずっと一緒にプレーしているに違いありません。

 

 

カルデナレス・デ・カルケトックは素晴らしいチームで、特にチームメイトは共にプレーするのに喜びを感じられる選手たちでした。しかし、今回メキシコでプレーすることの最大の目的は「ピッチャーとして登板経験を積むこと」。十分な頭数のピッチャーが揃ったこのチームでは、それができそうにありません。

 

またもちろん中には良い選手も混じっているものの、今回自費の飛行機代を払ってまでここでフルシーズンを過ごしたいと思えるレベルには残念ながら達しているとは言えないリーグでした。

 

そのため、この2週目を終えた時点でチームの代表者に、ここでフルシーズンプレーするつもりはないという結論に達したと伝えました。そして同時に、そうであれば投手経験の積めるチームにすぐ来週からでも移籍したいということも。

 

 

 

といっても、来週プレーするチームがすぐに見つかる保証はどこにもありません。ちょうどこの日対戦したチームから、プレーの様子やチームメイトとのコミュニケーションを見て気に入った、もしよければうちのチームでプレーしないか?とオファーをもらいました。暴力事件のLIBYはこの先どうなることやらわかりませんから、今はどんなオファーでももらえるのはありがたいことです。しかしそれでは、投手経験の問題はクリアできてもリーグ自体のレベルの問題は保留したままとなってしまいます。

 

このチームの代表者に連絡先を教えてもらい、もしものときは連絡させてもらうとだけ言い残して、この日の球場を後にしたのでした。

 

 

Equipments: iPhone

Argentina Asia Australia Austria Belgium Czech Empire League Europe Germany Independent League Italy Japan Latin America Mexico North America Oceania Puerto Rico Slovak South America Switzerland Tokyo Big6 UK USA アジア アメリカ アルゼンチン イギリス イタリア エンパイアリーグ オセアニア オーストラリア オーストリア スイス チェコ ドイツ プエルトリコ ベルギー メキシコ ヨーロッパ 中南米 北アメリカ 南アメリカ 日本 東京六大学 独立リーグ