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【メキシコサマーリーグ挑戦記】4週目 新設のリーガユカテカ開幕戦 Mexican Summer League 4th

先週からプレーし始めたリーガメリダーナ2部のアミーゴス・デ・ラ・マデロは決して強いチームではありませんでしたが、ピッチャーとして重宝してくれていることや、かつてのチームメイトと一緒にプレーできることなどからとても居心地がよく、LIBY運営が改善されないようならこのままここでフルシーズンを過ごすのも悪くないと思い始めていました。

 

当然翌週もプレーするつもりでチームメイトと「また来週」と言って別れて、試合前日も「明日も市内で試合だから朝はゆっくりだな」などと思っていたところに、それをひっくり返す1本のメッセージを受け取ります。

 

 

 

“Let’s play”

 

“In Chemax”

 

“For the Liga Yucateca”

 

 

 

リーガユカテカ Liga Yucateca de Beisbol A.C.の噂は以前から耳にしていました。このリーグは、ぼくがリーガメリダーナ(1部)で昨冬プレーしたディアブロス・デ・ラ・ボホルケス Diablos de la Bojorquezのプレジデントだったペドロ・カマラ Pedro CamaraがLIBYの現状を憂いて作った新リーグで、LIBYに変わるユカタン州の夏のトップリーグとなることを目指して今週末開幕するというところまでは知っていました。

 

以前のブログ(【メキシコサマーリーグ挑戦記】2週目 世界ランク6位の野球大国に無数存在するローカルリーグ Mexican Summer League 2nd)でLIBYに所属するチームのいくつかはシーズン終了後にLIBYを脱退予定だと書きましたが、それらチームの移籍先がまさにこのリーガユカテカだったのです。

 

そのためLIBYよりもこのリーガユカテカに照準を合わせた方が良いのではないか?という声も多く、リーグ発足記者会見から間がなくすでにリーガメリダーナ2部でプレー予定だった今週の開幕戦は別にしても、今後このリーグでプレーする方法を探っていきたいと考えていたところでした。

 

そこへ開幕前日、否もう日を跨いで開幕当日になって飛び込んで来たのがさきほどのメッセージでした。差出人はペドロ。リーグプレジデント直々のお達しでした。

 

 

とにかくリーガメリダーナ2部のアミーゴスにはごめんなさいと謝って、翌日リーガユカテカでプレーするためにチェマシュ Chemaxへと向かいました。

 

道すがらわかったことですが、Chemaxでプレーせよというくらいなのでリーグページで確認したBravos de Chemax(ブラボス・デ・チェマシュ)に所属することになるのかと思いきや、チェマシュは相手チームでぼくらのプレーするチームは名もなき新設チームとのことでした。

 

どういうことでしょうか?このチームはLIBYから移籍したToros de Panaba(トロス・デ・パナバ)というチームをベースにしているものの、メインの選手は別のチームに移籍した抜け殻のようなチーム。開幕戦に当たって参加チームが9チームしかなく、全チームがプレーできる5試合を開催するために急遽作られた寄せ集めのチームだったのです。

 

そうであったとしても、リーガユカテカの開幕戦に潜り込めたのは間違いありません。来週以降はメインの選手たちが戻って来るそうですが、ここでアピールすれば来週も呼んでもらえる可能性は高まります。常に全力でプレーしてアピールし続けることに変わりはありません。

 

 

チェマシュはユカタン州メリダとお隣のキンタナロー州カンクンのちょうど真ん中あたりにあります。チーム(というよりリーグプレジデントのペドロ)が手配してくれたバンの硬いスプリングに揺られること延々3時間。帰りもこれが3時間と思うとぞっとしませんが、試合が終わったあとのことなんかはどうでもいいので、とにかく試合のことだけを考えます。

 

ようやくチェマシュのスタジアムに着いた頃には試合開始予定時刻の13時を回っていましたので、アップもそこそこすぐに試合に入ります。監督がポジションを聞いて回っていたのでここでもカルデナレス・デ・カルケトックでの反省を生かしてピッチャーと内野手だと伝えると、先発で行けるか?と尋ねられました。ここで遠慮している場合ではありませんから、もちろん!と答えます。9イニング全部行けるか?とも聞かれたので、それは無理!と返します。なんとなくピッチャーが足りなそうだ、ということだけはわかりました。

 

 

 

初回。ワイルドピッチと2つのエラーで失点を許しますが、なんとかその1点に抑えてベンチへ戻ると、2回も三者凡退に抑えて上々の立ち上がりです。3回もフォアボールと内野ゴロの間に自責点1を献上しますが、後続を抑えてここまでノーヒット。リリーフ想定の3イニングはほぼ完璧に抑えることができました。これ以降はアディショナルなものと気持ちを切り替えます。

 

4,5回は球威が落ちて満塁を作ってしまったところで打たれ計4失点しましたが、もう1回行かせてくれと志願して続投した6回は再び無失点。6回6失点(5自責点)となったところで、雷雨により0-6のコールドゲームとなりました。

 

3回までは素晴らしい内容だっただけに4,5回ともっと工夫できたのではないかと反省し切りでしたが、チームメイトや監督は寄せ集めのチームの中で素晴らしいピッチングを見せてくれたと高く評価してくれました。

 

ただし、それよりも慧眼だったのは全く別の言葉でした。

 

 

 

「3回で降りればよかったのに」

 

 

 

チームとしては、他にピッチャーがいない中よく投げてくれた。ぼくとしても3回までは本来リリーバーとしての責任イニング、4回以降は投げさせてもらえるなら経験としてぜひやらせて欲しい、というスタンスでした。しかしこの言葉によって気付かされたのは、ぼくの今後にとって本当に必要なのは何か?ということでした。

 

今後またヨーロッパなどに戻ってピッチャーとして長くプレーしたいのであれば、先発登板に慣れて球威が落ちてもボールを動かしたりコントロールで抑える技術を学んでいくべきでしょう。

 

しかし、少しでも高いレベルでプレーするのが目標ならば、現状得意な短いイニングで出力を上げて球速向上を目指すべきなのは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

ピッチャーとして、マウンドを降りさせてくださいというのはなかな言えることではありません。ベンチ入りメンバーの状況がわかっていれば、それは尚更かもしれません。

 

しかし、自分が今何のためにプレーしているのか。自分の目標はどこにあるのかということを忘れてはいけませんし、チームの目標とは別に個人の目標というものもまた常に意識して持ち続けなければいけないのだと再認識できた週となりました。

 

 

 

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