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【選手募集】ヨーロッパ野球強豪クラブの選手兼任監督求人の詳しい経緯、条件、費用、求める選手像など Playing Manager is WANTED!!

Twitterにも掲載しました表題の【選手募集】の件についていくつかの問い合わせを受けましたので、このブログで問い合わせへの回答から今回の募集の経緯、募集条件、必要な費用、求める選手像などについてもまとめておきたいと思います。

 

今回条件が合わなかった場合でもこういった募集は定期的にありますので、今回の募集詳細を確認することで今後の参考にしていただければと思います。

 

 

 

クラブの具体的な名前は伏せますが、かつてぼくもプレーしたヨーロッパの強豪クラブです。その国のトップリーグ(1部)に安定的に所属しており、昨年の順位は3位(6チーム中)、ぼくがプレーした一昨年は2位(6チーム中)の成績でした。そのシーズンはプレーオフ2勝2敗で迎えた優勝決定戦で破れ惜しくも優勝はなりませんでしたが、鉄壁と言われた優勝クラブをあと一歩というところまで追い詰めました。

 

優勝したクラブは、昨2018年のヨーロッパクラブ選手権のBプールにあたるC.E.B.カップで、ドイツの強豪ボン・キャピタルズを破り優勝。翌2019年にAプールにあたるチャンピオンズカップに出場することを決めるなど、リーグ全体としてヨーロッパの中でもかなりハイレベルであることが伺えます。

 

 

 

今回の募集は、その強豪クラブが今年新設するルーキーチーム(2軍)の選手兼任監督です。

 

条件は、ホームステイ先での住居・食事の提供。そして球場傍のクラブハウスで利用できるチケットが40€/月です。このクラブハウスチケットは試合の日にハンバーガーを買ったり、練習のあとみんなでビールを飲むのに使ったり、朝早い野球教室の日などにコーヒーを入れてもらうこともできて、正直これがある限り現金いりません。ぼくはこの国で普段生活していて、自分の財布からお金が減った経験はほぼありませんでした。

 

往復の航空券は自費で払わなければなりませんが、到着さえしてしまえば無料で自転車が借りられますし、また全ての試合や遠征にガソリン代を払うことなくコーチかチームメイトの車に必ず乗せてもらうことができます。

 

そして大事なことがもうひとつ。今回のシーズンに2軍戦で活躍したとして、1軍戦でプレーできるチャンスはありません。この契約でコーチ、プレーしてもらうルーキーチームの試合は週末開催、そしてトップチームの試合も同様に週末開催です。海外シーズンでなにがあるかわかりませんから0%だとは言いませんが、それを利用して「実力次第」と甘い言葉で選手を騙すつもりはありません。ないものはないとはっきり伝えておきます。それを理解した上で、ルーキーチームの試合で何を起こすかはもちろんあなた次第です。

 

 

 

このクラブ、強いだけでなく周りで運営にかかわっているスタッフやキッズチームの親たちなど、正直優勝したクラブやこの国の他ののどのクラブよりも温かい良いクラブだと思っているのですが、長年良いクラブであるが故の問題を抱えていました。

 

それは、選手が増え過ぎてしまうことでした。

 

育成もしながらなおかつ勝つというのは、NPBやMLBを見てもわかる通り大変難しいことでした。試合に熟練したベテランを出し続ければ若手の育成が疎かになりますし、若手を出し過ぎれば勝利も優勝も遠のきます。

 

その解決策として今年提案されたのが、若手のためのルーキーチームを作りトップチームより下のグレードでプレーさせるということでした。そして、トップチームで2シーズンプレーしキッズ育成の手腕も評価されたぼくにこのポストがオファーされました。

 

しかしぼくは、今セカンドチームのコーチに就任することは、ぼくの年齢を考えれば選手としてトップレベルに挑戦し続けるのをやめることであるように感じました。また昨年活躍したアメリカ独立リーグでもう一度プレーしたいという思いもあり、このオファーを断ることにしました。

 

オファーを断ったあとにはしばらく時間が開きましたが、それからしばらくして、ぼくの代わりとなる人材がいれば紹介してくれないかと連絡があり、これが今回の募集の経緯というわけです。

 

 

 

さて、この募集についてTwitterに投稿したところいくつかの問い合わせを受け取りましたので、これらの質問に答えていきたいと思います。

 

まず、監督兼任での契約ということは自分がプレーするよりも指導や育成を優先しなければならないのか?そうであれば、まだバリバリプレーしたい選手は今回の募集には当てはまらないのか?という質問。

 

答えは”No”です。監督兼任でのプレーとなれば、選手としてプレーすることだけに集中できないのは確かです。しかし、それをしのぐ大きな経験値を得ることができるでしょう。そしてその経験は、必ずや選手としての自分を大きく成長させてくれるものです。

 

選手専念では、まだ海外のトップリーグでプレーする実力もキャリアも繋がりもない選手たち。「監督兼任でやる代わりに俺にチャンスをくれ」「ないと言われた可能性に挑戦してやる」「シーズンが終わったときに向こうから来年のオファーをさせてやる」ぜひそんな気概で挑戦して来て欲しいと思います。

 

 

 

そして、ふたつめの問い合わせ。だいたい費用はいくらくらい掛かるのでしょうか?という質問です。アメリカ独立リーグのエンパイアリーグについてのときもそうでしたが、費用の概算というのは経験のない選手にはなかなか難しいことのようです。

 

まず自分で負担しなければならない航空券、これが余裕を持って20万円としましょう。食事は出る、クラブハウスでは使い切れないほどのチケットがもらえるという状況ですから、基本的にはこれでほぼ賄えてしまいますが、スーパーでお菓子でも買ったとして1ヶ月1万円としましょうか。それに契約経費を加えても予算は30万円あれば充分と概算できます。個人的な経験で言えば、行ってしまえば日本で食費を自分で出していた状況よりよほどお金掛からなかったです。これまじ。

 

ですから、必要予算は30万円です。試合のないオフウィークに近くのヨーロッパ諸国でも旅行したいひとは、これより10万円ほど多めに持って来てくださいね。それくらいです。

 

 

 

さて、最後に我々が求める選手像についてお話ししたいと思います。

 

それは、まずは英語がきちんと話せること。いや、きちんとでなくて全く大丈夫。難しい言い回しを使わなくても自分の知っている表現で言い換えられる程度の、そして難しい表現をされても何度か言い換えてもらえたら理解できる程度の、英語力基礎と英語でコミュニケーションを取ろうとする意思。これに尽きます。今すごく大事なことを言いました。

 

そして、あなたに来てよかったと思ってもらえるシーズンをクラブのひとたちと一緒に過ごせる人間性。こちらのブログ(海外野球リーグで外国人選手として成功したシーズンを過ごす3つの条件/ Having good season as an import)に詳しいですが、ヨーロッパの野球チームとは地域クラブが原型。ちょうどサッカーと同じ構造です。ですから、「彼が来てくれて勝った。優勝できた」結構です。しかしそれだけではなく「彼が来てくれて若い選手が、キッズが上手くなった。野球が好きになった」最高です。特に今回最も求められていることですね。そしてそれでさえなくてもよくて「彼が来てくれていいシーズンを送れた。楽しかった。日本人(アメリカ人)のいい友達ができた」充分です。

 

あなたに家を貸しているのは、食事代を払っているのは、自転車を貸してくれるのは、遠征のガソリン代を払ってくれるのは、他でもないキッズや若い選手の親たちであり、彼らが払っているクラブ運営費からなのです。そしてあなたが日々使うグランドを1から手作りして、そして毎日手入れしているのは、あなたが試合の日に食べるハンバーガーを作ってくれて、練習後のビールを注いでくれるのは、この地域に住んでいてこのクラブが好きな運営スタッフのおじさんやおばさんたちです。

 

彼らをハッピーにすること。彼らに運営費があなたに使われてよかった、グランドを作った甲斐があったと思ってもらうこと。彼らにあなたが来てくれてよかったと思ってもらうこと。これこそが至上命題です。この命題をクリアすることさえできれば、上記のぼくが考える模範解答以外にあなたなりの解答があっていいと思います。

 

その解答を見せてくれる選手。ですから、今回ルーキーチームの監督兼任選手という募集に関して言えば野球の実力は二の次です。それよりももっとずっと大切なことがあります。それが我々が求める選手像です。

 

 

 

我こそはという選手からのご連絡を、お待ちしています。

 

 

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