Born on a Baseball Planet
#1日1海外野球 #15 プエルトリコの中華料理屋さん

アメリカ独立リーグでは基本的に食事の面倒は自分でみなければならなかったのだが、プエルトリコ滞在中だけは寮にコックさんが来てくれて名前を書いておけば昼と夜は提供してもらえるシステムだった。ただしその金額は1食7ドル。1日14ドルである。独立リーガーには厳しい金額だ。そこでみんなで歩いて見つけたのが、寮から徒歩10分ちょっとのところにある中華料理屋さんであった。試合以外の暇な時間にダラダラ歩いて向かっているとたいていは、行き、店内、帰り道のそれぞれで誰かしらリーグの選手に会うものだった。ここの価格設定は大変良心的で、だいたい5ドルから6ドルで山盛りのご飯とおかずが手に入った。それは野球選手たちの胃袋であってさえ、お昼に半分食べて持ち帰り、夜にまた半分食べるのに充分な量だった。めずらしくアジア人に会えたのを中国出身のオーナー家族が喜んでくれたのか、途中からは頼んでいないメニューを出してくれたり、一緒に遠くの大型スーパーや近所の川にウナギ獲りにまで連れて行ってくれるようになった。プエルトリコでの家族のような存在である。アメリカ本土に帰るときは、家にも呼んでくれて一緒に写真を撮ったりするなど涙ながらの別れだった。長く海外でプレーしていると、こうして野球をしていなかったら行かなかったような場所で、出会えなかったようなひとと出会うことがある。それは本当に幸せなことだが、また会いに行くのが難しいことに寂しい思いを募らせもするのである。

 

/アグアダ, プエルトリコ

/フジフィルム クラッセ, コダック ポートラ400

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