Born on a Baseball Planet
ハンドメイドアクセサリーブランドTeoría Lineal(テオリアリニアル)を始めたきっかけ、初月の売り上げ報告とお礼

お久しぶりのブログ投稿になりました。

 

このブログの更新はアルゼンチンの記事で止まっていまして、それ以降の記事もきちんと残しておきたいと思っていますが、今回はいったん時間を3ヶ月ほど進めて、ぼくが帰国後にスタートしたアクセサリーブランド”Teoría Lineal(テオリアリニアル)”のことについて、突然のことで面食らった方も多いかと思いますのでここで説明しておこうかと思います。

 

 

Teoría Lineal(テオリアリニアル)は、ぼく返田岳が2020年1月1日にスタートしたハンドメイドアクセサリーブランドです。真鍮や洋白といった金属線を素材として、主にロウ付けという彫金技法を用いて造形したピアス/イヤリング、ネックレスなどを製作・販売していく予定です。

 

Teoría Lineal(テオリアリニアル)とはスペイン語で”線形の理論”という意味で、これはぼくが慶應義塾大学環境情報学部にて履修した講義の名前に由来しています。なぜスペイン語かというと、アルゼンチンのあとに滞在していたメキシコ(スペイン語圏)でこのコンセプトに思い至ったからです。

 

ブランドコンセプトはその名の通り、”線の形作るもの”です。数学的解釈に於ける線の概念には、2つの解釈があります。1つは、線は点の連続であるという解釈です。もう1つは、線は点と点の関係性であるという考え方です。点とは位置だけを持ち長さ・面積・体積を持たない存在であると定義されています。ちなみに線についても、面積と体積を持たないものと定義されています。

 

これってちょっと面白くないでしょうか?0はいくつ集まっても0のはずなのに、長さ0の点が無数に集まると長さを持った線ができる。そして幅(面積)0の線が無数に集まると面積を持った面ができあがるということになっています。このちょっとおかしい解釈に着目してアクセサリーを作ってみようと思ったわけです。

 

 

現在までのところ世界4大陸、9カ国と地域でプレーする野球選手だったぼくが、なぜ突然アクセサリーブランドを始めたのでしょうか?

 

1つめの理由は、”思いついちゃったから”です。ぼくは野球選手になる前、東京大学服飾団体fabという学生サークルでファッションショーに参加していました。”MODE & SCIENCE”を謳い文句に、東京大学総合研究博物館とのコラボレーションにより博物館内部でファッションショーを開催したこともあり、3年間の服飾作品製作を通して”理論に裏付けられた造形”のようなテーマはぼくのものづくりの根幹となっていました。その中で、いつかもう一度クリエイティブの世界へ、できればファッションに関わるかたちでという思いは消えずにあったのかも知れません。

 

それがアルゼンチンやメキシコの露店で目にした耳飾り、検索してヒットしたロウ付けという彫金技法、ハンドメイドとして大量の在庫を抱えずにスタートできるという販売形態と合わさったことにより、よし、やろうという踏ん切りとなったのです。

 

 

 

そしてもうひとつ、これをこのブログで発信するというのもおかしな話なのですが、ほぼ2年間続けてきたブログが”稼げない”という結論に至ったということもありました。もちろんこのブログのおかげで発信できた内容や、仲良くなってくれた方々や、そういった方たちが掛けてくれた応援の声というのは掛け替えのないものですが、たとえ贅沢をしなかったとしてもお金を稼がなければ海外野球が続けられないのも事実。ただし、だからといって完全にやめてしまうのではなく、以前のように毎週のように更新することはできなくても何かの折に継続して更新していけるような媒体にしたいと思っています。

 

また、日本に帰国時は短期採用で興味のある分野の会社で就業してセカンドキャリアの糧とするというのが毎シーズンオフのルーティンでしたが(海外野球選手がセカンドキャリアではなくパラレルキャリアとしてシーズンオフに就いた5つの仕事 My Jobs in Japan)、興味のある会社もあらかた経験できて、これ以上ひとに頼まれた仕事をやり続けて時間とお金を交換するというのが不毛に思えてきたのと、そろそろ野球をやっていなかったらやっていただろう自分自身のクリエイターとしてのキャリアを部分的にでもいいからスタートできるんじゃないか?という思いが全て噛み合ったのがこのタイミングだったのです。

 

就職せずにハンドメイドで稼ごうと思えば始めのうちは苦労するかもしれませんが、練習時間を確保するのはずっと簡単になります。それに在庫を作り貯めておくことができれば、注文を受けたら発送だけしてもらえるように頼んでおくことで海外でプレー中も継続して収入を得ることができるのではないかと考えました。上手くすれば委託できるショップも見つかるかもしれません。

 

そうなれば日本に滞在する予定の6ヶ月間だけでなく、次のシーズン中も含めた9ヶ月間のトータルでの総収入を比較することができ、そのときどちらの額が大きいかというのは一考に値すると考えたのです。

 

 

このような背景から”とりあえず面白そうだからやってみよう”精神でスタートしたブランドでしたが、初月の目標だった売り上げ¥10,000はありがたいことに発表後6日で達成。この1月を終えて計20個、¥49,500を売り上げることができました(まだ初期投資を回収するところまで行っていないとはいえ、2年間運営したブログの収益を超えました)。

 

ちなみに、売り上げの1位は宝石型十面体がモチーフのピアス Himmeli Decahedron Jewelry – Pierce/ Earring。

 

 

2位は星のピアス Himmeli Star – Pierce/ Earring。

 

 

 

3位は正四面体のピアス Himmeli Tetrahedron – Pierce/ Earringでした。

 

 

売り上げももちろんですが、もうひとつ嬉しかったことが。先日ツイートしたことでもあるのですが、ぼくの生きる意味のようなものの大部分を”自分が自分のやりたいことをやって、それで周りにいるひとがちょっと笑顔になる”ということが占めていたりします。

 

アクセサリーブランドを初めてからは製品を買ってくれたたくさんの方がTwitterで到着の報告をしてくれ、その際”可愛い、嬉しい”と笑顔の絵文字と一緒に投稿してくれることも。更には、綺麗に写真を撮ってアップしてくれたり、別の関係ない投稿の際にも身につけてくれているのが写ったり、プレゼントに使ってもらえたり、それはメキシコやシンガポールなど海外からも。

 

ぼくはその度に、ぼくが作ったモノが今は違う場所で誰かのものになっていて、ブログや写真のようなメディアではなく物質を作るって全然違うすごいことなんだな、と思うと同時に、ひとつひとつの笑顔にこちらもニヤニヤしながら人生の意味レベルの喜びを感じてしまうのでした。

 

 

 

そうした中で、おぼろげながらこのブランドが向かいたい方向性のようなものが見えてきしました。それは”週2〜3日の作業で長く続けていけるブランド”。

 

このブランドではたくさんのお金を稼ぎたいと思っているわけではなく、それよりも家で作業ができるとなればついつい毎日15時間くらい作業してしまうのですが、徐々にきちんと時間を整理していって、練習時間や、撮影など別の仕事の時間なども確保しつつ、ずっと続けていける息の長い仕事になったらいいなと思います。

 

 

 

よろしければオンラインショップも覗いてみてくださいね。

 

ハンドメイドアクセサリー Teoría Lineal(テオリアリニアル)

 

 

Equipments: CANON 7D, EF 35mm F2, SIGMA SD QUATTRO,

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