Born on a Baseball Planet
メキシコのお正月の過ごし方 ユカタン州メリダ編 Happy New Year in Mexico

以前のブログで、ぼくが体験したメキシコのクリスマスの過ごし方について紹介しました(あったかいクリスマスの過ごし方 メキシコ編 Merry Christmas in Mexico)。今日はそれからおよそ1週間後。今度はメキシコで過ごしたお正月のことについても紹介したいと思います。

 

 

 

メキシコでのブログによく登場していたヘルマンおじいちゃん。ぼくが最初に契約したチームの球場近くに住んでおり、ぼくや他の外国人選手の身の回りの世話をいつもしてくれていました。最初に契約したチームをクビになって(メキシコ独立リーグをクビになって強豪チームと再契約した方法 Moving to Diablos de Ia Bojórquez)新しいチームと契約してからも、ぼくのことを心配していつも連絡をくれたり、試合を観に来てくれました(メキシコウィンターリーグ、リーガメリダーナ2018-2019シーズン最終戦 Last game in Liga Meridana)。

 

ぼくはもう新しいチームの監督の家に引っ越していましたが、ヘルマンおじいちゃんは大晦日とお正月は俺の家においでと言ってぼくを招待してくれました。おじいちゃんの運転する車で、前のチームの本拠地でありヘルマンおじいちゃんの家の近くまで連れて来てもらったのは前のブログに書いた通り(メキシコでプロリーグのシーズン後にアマチュアリーグにスカウトされてプレーした話 Bravos de Tadzibichen)。今日のブログはそのあとのお話です。

 

 

おじいちゃんの家に着くと、腹は減ってるか?とさっそくディナーが始まりました。といっても彼らにとって大晦日はクリスマスほど重要ではないので、全員揃ってというのではなく各自好きなタイミングで摂ります。ヘルマンおじいちゃんの奥さんのイレーネおばあちゃんはもう食べたのか、ぼくとおじいちゃんふたりでのご飯でした。

 

ご飯が終わる頃にはだんだんとひとが集まって来て、ひとりひとりと挨拶を交わします。おじいちゃんの息子夫婦に、その子供たち、さらにそのまた子供たちも。ヘルマンおじいちゃんの孫たちに、ひ孫たちです。

 

最後に家族をメキシコの別の都市シナロアに置いて来ている前のチームの監督のメルセデス・エスケール Mercedes Esquerが到着して、全員集合となりました。

 

 

 

メキシコ人が集まれば、ビールに音楽と相場は決まっています。みんなが思うほどテキーラは飲みません(飲むことは飲みます)し、メキシコのビールとして有名なコロナも好きじゃないというひとの方が多いのですが、テカテやドスエキースという銘柄のビールを本当によく飲みます。

 

音楽はわざわざプロジェクターを繋いで、壁に映像を映し出しながら聴きました。ここユカタン州で老若男女誰もが聴いている、この地でよくミュージックビデオの撮影などもするロサンゼルス・アズレス Los Ángeles Azulesというバンドを飽きるまで。その後は続けて、メルセデス監督が紹介してくれた日本人のサルサバンドを。なぜ監督がこんなバンドを知っていたのかわかりませんが、メキシコ人にもなかなかと言わせる素晴らしい演奏でした。

 

 

そうして過ごしていると、年の変わる12時が近付いて来ました。何らかの強いお酒のショット(ここでようやくテキーラ?)が配られて、全員家から外に出ます。メキシコのニューイヤーズデイ経験したことある?と聞かれましたが、経験したことはありません。クレイジーでとっても気に入ると思うよ、と言われます。

 

家の前のストリートに出るともうすでにあちこちチカチカ光っていて、大きな音が聞こえて来ます。花火です。それでも新年の瞬間はまだまだこんなものではないらしく、みんな特に気にする様子はありません。日本で夏休みにするのと同じような花火で、打ち上げ花火があればねずみ花火もありました。ぼくもいくつか挑戦。火をつけてすぐに離れるのが懐かしい感じでした。

 

そして12時。みんなで乾杯してショットを飲み干し、2019年を迎えられたことを喜び合います。それと同時に周囲のすべての家でおびただしい量の花火が打ち上げられました。その数は空が明るく見えるほど。もはや焚き火かキャンプファイヤーのように燃え盛っている箇所さえありました。日本人としてはこの後片付けはどうするんだろう?と気になってしまいましたが、ここメキシコでそんなことを気にするのはきっと野暮。翌日も特に気にせずそのままになっていたこと、もっと言えば風がどこかに運んでくれるまでの数日間はそのままになっていたことを考えれば、この瞬間の光景を最大限に楽しむのが一番だろうと思います。

 

そのあとは子供を連れた家族はすぐに、そうでない大人たちはもう少しビールを飲んだり音楽を楽しんだりしてから各々帰路に着きました。ぼくはヘルマンおじいちゃんの寝室に一泊させてもらって、翌日はまた近所の別のお家でバーベキューに招待してもらってから、夜になっておじいちゃんの運転で滞在先の家に帰りました。

 

 

花火のお正月なんてまるで中国の春節みたい。世界のいろいろな場所を旅していると、こうしたその土地固有の慣習に出くわすことがよくあります。その中で、メキシコと中国のように遠く離れた地に似通った慣習があるということには新鮮な驚きと感動を覚えます。それは太古の昔、文化や人間の営み、そして民族自身が移動したり交わり合ったりした軌跡を感じ取ることができるからです。

 

野球だけに留まらないこうした人々や文化との関わりに、海外に滞在してプレーする醍醐味であり興奮を感じられるプレイヤーであり人間でありたいと思います。

 

 

 

Equipments: フジフィルム クラッセ, コダック ポートラ400

Argentina Asia Australia Austria Belgium Czech Empire League Europe Germany Independent League Italy Japan Latin America Mexico North America Oceania Puerto Rico Slovak South America Switzerland Tokyo Big6 UK USA アジア アメリカ アルゼンチン イギリス イタリア エンパイアリーグ オセアニア オーストラリア オーストリア スイス チェコ ドイツ プエルトリコ ベルギー メキシコ ヨーロッパ 中南米 北アメリカ 南アメリカ 日本 東京六大学 独立リーグ