Born on a Baseball Planet
【ウィーン旅行記】バックパッカーなら絶対にオーストリアの首都を訪れるべきじゃないと思った理由

もうずっと前のこと、このブログの2つめの記事として、チェコのブルノという都市で野球のウィークエンド・トーナメントをプレーしたという話を書きました(チェコ、ブルノ/Brno, CzechへWeekend Tournamentに行ってきました)。

 

チェコ、ブルノといえば、実は以前のブログ(細山田武史選手(早稲田大、ベイスターズ、ソフトバンクそしてトヨタ自動車)に会った話 Takeshi Hosoyamada, No. 6)で紹介した細山田選手が、大学日本代表として第4回世界大学野球選手権大会をプレーした地でもあります。7試合中3試合で先発マスクを被った細山田選手は、第2戦のvs.カナダ代表ではサヨナラ犠牲フライを打つなどの活躍で、日本代表チームを準優勝に導きました。

 

チェコと野球という組み合わせは、コアな海外野球ファンでもなければ馴染み深いものではないかも知れませんが、実は世界ランク18位(2019年6月現在)の強豪国。特にヨーロッパでは、8位のオランダ、16位のイタリアに次ぐ位置をドイツやスペインと争うというレベルです(その下にベルギーやフランスなどが続きます)。そもそも野球場の規模や設備、周辺住民の野球への関心など、世界大学野球選手権大会を誘致するにはクリアしなければならない条件がいくつもあるはずですから、それをクリアしたチェコという国が、野球大国とはいかないまでも野球先進国のひとつとして世界から認められるべき存在だということがわかるのではないでしょうか。

 

 

 

ちょっと話が逸れてしまいましたが、今日はちょっと野球の話題はおやすみして、ぼくがチェコ、ブルノへの遠征の途中、長距離バスの乗り換えで立ち寄ったオーストリアの首都ウィーンのことについて書いてみようと思います。

 

当時ぼくが住んでいたのはベルギーのアントワープという街でした。試合会場はチェコ、ブルノでしたが、今回プレーするチームはスロバキアの首都ブラチスラバを拠点とするファイティング・フライズ・ブラチスラバ(戦うハエです)というチームでしたから、チームに合流するために一旦ブラチスラバへと向かいます。

 

ベルギーからブラチスラバまでは、ルクセンブルク、ドイツ、オーストリアを経由して長距離バスで22時間もの時間が掛かりました。しかし値段はたったの4500円であることを考えれば、電車や飛行機などといった選択肢はありません。さらによくよく調べてみれば、オーストリアのウィーンで一旦降りても値段は同じく4500円。そしてウィーンからブラチスラバまでは驚きの500円。であれば、そもそもの予定にはなかったものの、ちょっとだけ観光のために立ち寄っても罰は当たらないんじゃないでしょうか。そうした経緯で、アントワープからウィーン、ウィーンからブラチスラバの2つの路線を合計5000円で予約したところから今回の旅は始まりました。

 

 

 

とはいえ、バスで22時間というのはなかなかの長さです。飛行機で言えば、日本からヨーロッパを経由して、下手をすればアメリカの東海岸くらいまでは行けてしまうんじゃないかという時間です。

 

現在であればこのブログを書いていれば無駄な時間ということは全くないのですが、当時はまだブログもありません。Wi-Fiもありません。正確に言えばあるのですが、合計使用時間2時間ということなのでとうの昔に回線が途切れてしまいました。ネットの繋がっていないパソコンで、当時開発予定だったアプリのグラフィックを描いたり、延々と続く同じような高速道路の風景を見たりしながら時間をつぶしていました。

 

しかも、少なくともウィーンまでは一直線だと思っていたところを、途中意図せずルクセンブルクで乗り換えで降ろされることに。すでに深夜12時を回ったルクセンブルクは歩き回っても何も面白いものはなく(安全ということはわかりましたが)、閉店した寿司屋の入り口で写真を撮ったりしているうちにやって来た乗り換えのバスに拾われて、また延々とウィーンを目指しました。

 

 

空港を想像してもらえればわかりやすいと思うのですが、ある程度の敷地面積を必要としながら、そのためにわざわざやってくる客以外を相手にする必要のない施設といえば、街の中心地から離れて作られるものと相場が決まっています。高速バスのバス停も同じくで、ウィーンの繁華街からは多少離れたところに作られていました。しかし、ぼくがそれに気づくのはずっと後のことです。

 

ようやく到着したウィーンのバス停を出て、グーグルマップ(Wi-Fiのない環境でもGPSが作動するので使うことができます)を開くと、周辺にある名前を知っているものといえば、それはドナウ川しかありませんでした。ぼくは新しい街を旅するときはメトロよりも歩いて街の様子を知って行くのが好きなので、今回もドナウ川沿いに歩いて中心地を目指すことにしました。ところが。

 

歩けども歩けども、中心地らしきものは見えて来ません。それどころか目に入ってくるのは、工業地帯のような街並みや、大きな森の中にある公園、大規模なサッカー場、そして小さなお城など。ウィーンってもしかしてこんなもんなんだろうか、ヨーロッパの街って有名な街でも小さくまとまってたりするもんな、などとひとりで納得しかけた頃に、それは見えて来ました。ウィーン中央駅です。

 

 

そこからは、あるわあるわ。有名建築物や、教会や、パブリックアートや、きっと有名だろうレストランに、ホテルに、街を行くウィーンのひとびとや、夕焼けに沈んで行く街並み。全てが美しく、ロマンチックで、これがウィーンだと教えられているような気分でした。こぢんまりした街だとか言ってすみませんでした。

 

惜しむらくは、それらがあまりにロマンチック過ぎたこと。どんなに綺麗なレストランも、ホテルも、街路も、この街をひとりで歩くのはちょっと寂し過ぎました。次はできれば誰かとゆっくり、貧乏旅行のバックパッカーとしてではなく来たい場所だと、1個だけ買ったアイスクリームを舐めながら思ったのでした。

 

 

そのあとのことは、ブルノでのブログに書いた通り(チェコ、ブルノ/Brno, CzechへWeekend Tournamentに行ってきました)。ブルノでもブラチスラバでも素晴らしい時間を過ごし、ホストファミリーの待つアントワープへと帰りました。

 

旅をすることのよいことは、自分の今いる環境を客体化できることだと思います。日本からアントワープへ旅すれば日本を客観視できますし、アントワープからさらにウィーンやブラチスラバへと旅すればアントワープのことが客観視できます。そうして帰った先に、本当の家族のように待っていてくれるホストファミリー(クリスやステファンややなちゃん)がいることはとても幸せなことでした。

 

 

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