ドイツ日本クラブでは毎年2回、春と秋に日本人が多く集まる都市デュッセルドルフにて、ソフトボール大会を開催しています。今回のブログではこのソフトボール大会のことを紹介します。
Japan club in Germany holds Softball tournaments in Düsseldorf, Germany 2 times in a year.
For this tournament about 60 teams 1000(1200 include their family) Japanese get together in ESPRI Arrena. It’s just like Wow! I don’t feel like I’m in Europe. It’s just like I’m in my country.
この大会は毎回だいたい60チーム前後、1チーム15人としても1000人近くの日本人が参加します。応援に来る家族まで含めると、その数は1200人を超える規模になると思います。
試合会場はエスプリ・アリーナと呼ばれるサッカースタジアム。2017-2018シーズンはドイツ・ブンデスリーガ2部に所属する、フォルトゥナ・デュッセルドルフの本拠地スタジアムです。
ドイツで1000人規模の日本人が集まるイベントは稀だと思いますし、行ってみるとここは日本か?と錯覚するほどの空間です。余談になりますが、道を歩いていて友達にばったり会って日本語で話しかけられるのは、ヨーロッパでもデュッセルドルフくらいのものだと思います。そのくらい、日本人には落ち着ける場所にもなっています。
参加チームは、デュッセルドルフにヨーロッパ支社を置く日本企業などが企業名でチームを作って参加している他、企業チームをベースにしながら現在は混成チームになっているチーム、また友達同士や学校の仲間と結成したチームなど様々です。
強豪チームはドイツ以外の近隣諸国からも選手を集めたり、ぼくのようなドイツ1部リーグでプレーしていたなかばプロの選手を補強したり、中には野球・ソフトボール経験者を駐在員として派遣してくれるよう本社に要請したりといった話まで嘘か本当か聞いたことも。本気のチームは本気です。
しかしこの大会は日本人同士、日本企業同士の親交を深めることを目的としたのもであるため、誰もが楽しめるように、いい勝負になるようにと、いくつか特殊なルールが存在します。
We have some unique rules for this tournament for making it fun for everyone.
1. 5 Outfielders.
2. 2 girl players have to play always on the field.
3. The pitcher cannot swing back his arm over his shoulder.
4. All teams play 2 games of elimination round and only 16 best teams go ahead to the final.
まず1つめは、外野が5人制であること。これの効果は様々ありますが、次項で話す女子選手を外野に配置しても両サイドの選手がカバーすれば大きなエラーは防げること、経験者などのパワーヒッターを迎えてもライトの後ろにもう1人ライトを配置するなどしてホームランを防げることなどがあります。各チームの戦略が問われるルールです。
2つめは、女子選手が最低2人常にフィールドでプレーしていなければいけないこと。これにより、企業チームの女子社員も単なる応援ではなく選手として大会に参加することができます。しかし元ドイツ1部ブンデスリーガでプレーした女子選手や、たまたま日本企業で働いていたスロヴェニア女子ソフトボール代表選手を補強したチームもあって、優秀な女子選手は男子以上に激しい争奪戦になることもあります。
3つめは、ピッチャーが腕を肩より上げて反動をつけて投げてはいけないこと。とくに女子選手に対しては山なりのボールを投げなければいけないことです。このルールにより、経験者のピッチャー同士の投げ合いになって他の選手は手も足も出ない、ということがなくなり、誰でも打てて、どんどん展開するスピーディーな試合になります。
また、4つめのルールとして大会のシステムがあります。この大会は、参加チーム数は60前後と多いですが、1日のうちに優勝チームを決定しなければなりません。そのため予選で2試合を戦い、勝利数と得失点差の優秀な16チームのみが決勝へ進出します。決勝も残った16チームからクジ引きで対戦相手が決定され、その試合の得失点差を予選の得失点差と合わせて(予選の分は25点を上限として計算)、優勝チームを決定します。
補習校出身者チームが悲願の初優勝を果たしたり、JAL対ANAなど企業チームとして因縁の対決があったり、本気のチームは本気で、だからと言って一筋縄ではいかないという何かと見どころの多いトーナメントになっています。
ぼくはドイツ1部ブンデスリーガでプレーした2015年の春の大会に誘ってもらってはじめて参加、それ以来スイスやベルギーからも毎年2回参加しています。プレーしているのは、JALを主体としたJ&J’sというチームです。
このJ&J’sは、歴代優勝回数最多のチーム。常に優勝候補の筆頭です。ぼくは監督をしている藤田監督とその家族のことが大好きで、毎年彼らと、またその周りに集まったチームのメンバーに会えるのが楽しみで、遠路であってもドイツまでプレーしに行っています。
ぼくが参加しはじめてから3年で6回の大会を戦いましたが、優勝回数はまだ1回です。毎年決勝に残り5位以内には入っているのですが、優勝するには実力だけでなくクジ運や相性などの運の要素も大きいのでなかなか達成できません。
I started to play this tournament from 2015 spring tournament. I already played 6 tournaments, 3 years. I love to meet my coach, my teammates and play this tournament with them. I will do it even if I retire my baseball career overseas. Actually I can’t play this tournament this spring because of my season game in Belgium. But I believe they will win it without me this time. I hope I can play it next time in Autumn.
今年は実はベルギーでのリーグ戦と日程が被ってしまい春の大会には参加できないのですが、ぼくはもし野球選手として現役引退する日が来てもこの大会のためにわざわざ日本からでも来たいと思っているような大好きな大会です。
毎度この大規模なトーナメントを主催するのはとても大変なことだと思いますが、この大好きな大会がずっと続いてくれることと、春の大会のJ&J’sの優勝をベルギーでリーグ戦を戦いながら祈っていようと思います。
また秋に、デュッセルドルフで会えることを願って。
Equipment: FUJIFILM KLASSE, KODAK PORTRA 400
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