Born on a Baseball Planet
ルーツベースボールアカデミーと養父鉄コーチ、独立リーグや海外を目指す選手たちの聖地 ROOTS BASEBALL ACADEMY & TETSU YOFU

東京からボルティモア(ワシントン)、ボルティモア(ワシントン)からチューリッヒと無駄に長い道のりとなりましたが(名字と名前、逆に予約の航空券で飛行機に乗れるか乗れないか?日本発、アメリカ経由、スイス行き、ほぼ世界一周して野球しに行く理由)、今年も無事にシーズンインできたことを本当に嬉しく思います。

 

ぼくはシーズンオフはかなりしっかり働くので、毎年もう野球はやめたのではないかと思われるほど。海外や独立リーグでプレーする選手はわかるかも知れませんが、自分の中でも仕事モードと野球モードの切り替えがあるので、オフのあいだはまた野球の世界に戻って来られるのかと不安な気持ちになることもあります。事実、海外でプレーを続けていれば毎年フリーエージェントの身ですから、来年も契約先が見つかってプレーできる保証はどこにもありません。ですから、シーズンが始まる喜びは格別なのです。

 

そんなシーズンオフによく訊かれることのひとつに「オフのあいだはどこで練習しているの?」「チームに所属しているの?」という質問があります。今日はこの質問への回答として”ルーツベースボールアカデミー”という施設を紹介しながら、この施設とぼくとの出会いからこれまでの関わりについて書いてみたいと思います。

 

 

ぼくがシーズンオフに練習を行っているルーツベースボールアカデミーは、養父鉄コーチが創設した野球アカデミーです。神奈川県藤沢市のバッティングセンターSBS(以前のヒロタバッティングセンター)と併設されており、小田急江ノ島線長後駅が最寄り駅です。小学生コース、中学生コース、一般コースがあり、創設されたばかりの中学生硬式野球チーム”ヤングルーツ”の平日練習も行われています。

 

養父鉄コーチは、福岡ダイエーホークスやシカゴ・ホワイトソックス3A、台湾プロ野球の兄弟エレファンツ、メキシコウィンターリーグのLMPやベネズエラでもプレーした、5ヶ国を渡ったピッチャー。ホワイトソックスではノーヒットノーランを記録し、台湾プロ野球では殿堂入りも果たしています。

 

それよりも日本の野球ファンのみなさんに馴染み深いのは、2017年の徳島インディゴソックス監督としての姿かも知れません。就任1年目にして四国アイランドリーグで総合優勝、グランドチャンピオンシップでもBCリーグチャンピオンの信濃グランセローズを下し独立リーグ日本一となっただけでなく、西武ライオンズから伊藤翔投手がドラフト3位、中日ドラゴンズから大藏彰人投手が育成ドラフト1位で指名されました。2019年の今年も、四国アイランドリーグ選抜チーム監督として、アメリカ独立リーグのキャナムリーグやキューバ代表チーム相手にアメリカで1ヶ月間のシーズンを過ごしています。

 

 

 

ルーツベースボールアカデミーとぼくの出会いは、2013年に遡ります。当時まだ慶應義塾大学大学院に在学していたぼくは、5年ぶりに現役復帰して独立リーグでプレーしたいという思いを持ってルーツベースボールアカデミーの門を叩きます(大学院卒ブランク5年で野球選手として独立リーグ・海外でプレーするようになったきっかけ その1)。

 

なぜルーツだったかといえば、それは完全なる偶然でした。ぼくの通っていた慶應義塾大学大学院政策メディア研究科はルーツベースボールアカデミーと同じ神奈川県藤沢市にあり、ぼくの家もルーツから自転車で3分。ですから本当にたまたま行った最寄りのバッティングセンターで野球教室を発見、それがただの野球教室ではなく養父コーチはじめ国内外独立リーグなどで活躍した豪華コーチ陣、トレーナー陣の集まるルーツベースボールアカデミーだったという訳です。

 

 

 

ルーツに入会した日のことは今でもよく覚えています。養父コーチは今でもよくそうしてくれるように、時間を作ってクラブハウスの中で向き合って話を聞いてくれました。

 

慶應義塾大学野球部で3年次から学生コーチになったこと、大学卒業後は大学院に進学し3年間研究活動をしたこと、その間は一切野球をプレーしていないこと、その5年のブランクを経て独立リーグに行きたいことなどを話すと、さすがに厳しいだろうと言われましたが、それでもトライアウトまでのあいだ根気よく指導してくれました。

 

今でもいろんな選手や選手の両親が見学に訪れると、横で練習しているぼくのことを指して、彼もはじめは5年間野球やってないけど独立リーグに行きたいとかわけのわからないことを言って入って来たんですけど、それから海外でプレーするようになって、今何ヶ国だっけ?8ヶ国でプレーしてるんですよ。たくさんの国でプレーしたからいい訳じゃないんだぞっていつも言ってるんですけどね、なんて言いながらぼくのことを紹介してくれます。そうやってぼくの話をしてくれることが、ルーツの魅力を伝えることに少しでも役立っていたらいいなと思います。

 

 

シーズンオフは毎年このルーツベースボールアカデミーで練習しているのですが、現在ひとつだけ問題が。実は大学院を卒業後、独立リーグの大阪を経由して現在ぼくは千葉県に住んでいます。そこから藤沢市のルーツベースボールアカデミーまでは、東京メトロと小田急線を乗り継いで片道2時間近くが掛かります。仕事を定時ダッシュして電車に飛び乗り、帰りはほぼ終電。それでもそうするだけの価値があると思って通い続けています。

 

シーズンオフとなる冬季は、ルーツを飛び出していろいろなところでプレーしている選手だけでなく、養父コーチが徳島インディゴソックスで指導した選手たちも練習に来ます。昨年は前述の西武ライオンズ伊藤翔投手と練習したり、かつてはヤクルトスワローズに指名される前の菊沢竜佑投手(友人・菊沢竜佑への手紙。就職、独立リーグ、軟式野球を経てヤクルトスワローズで彼が成し遂げたこと Old Rookie)と一緒に練習していた時期も。

 

温かくなってくれば、同じく養父コーチがピッチングコーチを務める横須賀アメリカ海軍野球チームWarDogsに参加して実践をプレーすることもできます。2016年にはキャッチャーが必要だと言われてアメリカ海軍のみんなとトーナメントに参加、優勝トロフィーを獲得しました。そのうちの何人かとは、アメリカへ帰任後の今でも連絡を取り合う友達に。始球式にいらしていた日本人最初のメジャーリーガー”マッシー村上”さんにお会いして、お話しさせてもらったこともあります。

 

ルーツの内部だけでなく、こうした養父コーチの周りに集まる魅力的で刺激的なプレイヤーやコーチや野球関係者と交流できるのも、このアカデミーに通う大きな魅力のひとつです。

 

 

 

これはルーツベースボールアカデミーとしてというよりは養父コーチが個人的にしてくれていることですが、養父コーチはシーズン中も頻繁に連絡をくれて、近況を聞いてくれたりアドバイスをくれたりします。

 

前回メキシコでクビになった際(メキシコ独立リーグをクビになって強豪チームと再契約した方法 Moving to Diablos de Ia Bojórquez)も、まずどんな状況であっても監督に対してそういう態度を取るのはダメだぞ、今後海外でやっていく上でも気をつけなさい。という客観的指導の後に、でももう起きちゃったことはしょうがないじゃん。これからどうしようと思っているんだ?と、選手に対して寄り添ってくれました。その上で、まずは同じリーグ内で、次にメキシコ国内で、最後に南半球のオーストラリアなどでも契約できるチームを探して、それでもダメなら帰って来なさいと言って、考えを整理する手助けをしてくれました。

 

ぼくも養父コーチも、日本や台湾、韓国、アメリカ、メキシコ、ヨーロッパといろいろな場所を飛び交っているので、たまにお互いの時差がわからなくなり、早朝や深夜に電話して起こしてしまうことも。それでも、大丈夫だよ、どうした?と聞いてくれる優しさの持ち主です。

 

 

この写真は前回のウィンターリーグのメキシコから帰国した際に、マヤ文明遺跡のチチェン・イッツァ(意外と小さい?!メキシコの世界遺産チチェン・イッツァにマヤ文明遺跡ピラミッドを見に Chichén Itzá)のお土産のお面を渡したときの。こりゃすげーなと言って喜んでくれて、家に持ち帰って飾ってくれました。

 

とても個人的な思いがたくさんあって正しい紹介になっているかわかりませんが、ぼくというひとりの選手の視点からルーツベースボールアカデミーという存在について紹介してみました。これから独立リーグでプレーしたい選手、海外に挑戦したい選手、養父コーチやルーツとの関わりの中でちょっと他とは違った野球人生にしてみたい方は、ぜひ体験からいらしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

ルーツベースボールアカデミー

info@rootsba.com

 

 

 

最後に本日6月26日は養父コーチの誕生日。

 

養父コーチ、お誕生日おめでとうございます!またルーツで。

 

 

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