Born on a Baseball Planet
【MLB観戦記】ヤンキースタジアムへの行き方と田中将大とEmpire State of Mind/ Yankee Stadium

今年8月、アメリカで独立リーグのシーズンを終えたぼくには、帰国の飛行機までに約1週間の猶予が残されていました。

 

現在地はニューヨーク州北部のプラッツバーグ、ほぼカナダです。飛行機の出る空港はワシントンD.C.のダレス国際空港でした。

 

そこを陸路で向かう予定だったぼくは、その途中ヤンキースタジアムで初のMLB観戦をすることを決意、ニューヨークシティ行きの長距離バス、グレイハウンドを予約したのでした。

 

 

 

ニューヨークシティに到着すると、まずは腹ごしらえ。ダンキンドーナツでクロワッサンサンドイッチと、巨大なアイスコーヒーの朝ごはんです。

 

続いてお店のWi-Fiで試合のチケットを予約します。このシリーズはヤンキース対タンパベイ・レイズの試合。レイズは正直MLBの中では人気球団ではなく本拠地もここニューヨークから遠く離れているので、当日でも予約は簡単でした。

 

バックネット裏の4階席で料金たったの14$、およそ¥1600です。1番安い席では8$なんていう席もありました。メジャーリーグ観戦がちょっと身近に感じられませんか?

 

 

 

そして今日の先発は田中将大投手でした。以前のブログにも書いたように(海外野球チームと自分で契約交渉する方法と、ヨーロッパに到着したぼくにチームメイトが言った言葉)田中将大投手とは1988年生まれの同い年ですので、独立リーグでニューヨークを本拠地としてプレーしたシーズンの最後にこうした巡り合わせがあることも、とても面白いことだと思いました。

 

この日はAirbnbで市内に宿をとってたので、約半年分の荷物が詰まった巨大なスーツケースとベースボールバッグを置くために一時宿のあるVictoriaへ。それからあらためてヤンキースタジアムへと向かうこととなりました。

 

 

ヤンキースタジアムへは、メトロの161 Street – Yankee Stadium Stationで降りて徒歩約3分です。球場内では水のボトルが600円くらいしますので、球場までの路上で売っている1$のボトルを買って行くといいでしょう。未開封のミネラルウォーターであれば持ち込むことができます。

 

Google Mapの予測では試合時間には充分間に合うはずでしたが、何せ2つ合わせて50キロはあろうかという巨大なスーツケースを抱えての移動です。ヤンキースタジアムに着く頃には、すでに試合が始まる時間となってしまっていました。

 

 

WEB予約ではチケット本券は発行されませんので、急ぐ気持ちを抑えてまずはチケット交換カウンターに並びます。カウンターで予約の画面とパスポートを見せたらチケットが発券され、いよいよヤンキースタジアムの中へ。たとえヤンキースファンでなくても、ここは聖地のひとつです。

 

 

エントランスを潜るとそのまっすぐ向こうにフィールドが広がっています。メジャーリーグのスタジアムは、観客席を高く組み上げたというよりはグランドを深く掘ったという構造が多く、入場した先の眼下に選手たちのプレーするグランドが広がっている様子は壮観でした。

 

ぼくのチケットは4階席ですので、スロープを探して4階まで上がります。興奮に暑さも忘れて駆け上がったのは半分くらいで、ようやくたどり着いた3階から更に金属製の階段を上って4階席に到着した頃には、ようやくたどり着いた安堵の気持ちのほうが勝っていました。

 

 

しかしそこは、日本の球場の立ち見席のような雰囲気とはまったく違った場所でした。家族連れや友達同士やカップルで、みんなそれぞれに試合観戦と球場の雰囲気を楽しんでいます。ビールを飲んだり、ポップコーンを食べたり、球場の電光掲示板に合わせて拍手を送ったり、まさに「ボールパーク」の様相。4階席だなんてことは、誰ひとり気にしていませんでした。

 

 

 

試合は到着したときにはすでに2失点していた田中将大投手が粘りの投球を続けますが、援護点を得られないまま代わった終盤にリリーフが追加点を許し敗戦。ヤンキースファンはみんな残念そうでした。

 

終盤になると帰り出すファンもいて席に余裕ができたので、スタジアムの中をぐるっと回って探検しました。

 

 

ちょうどセンターの後ろに差し掛かったあたりの9回、ヤンキースは無死満塁の絶好のチャンスを作りましたが、代わった左ピッチャーに連続三振を喫し試合終了。

 

すると球場に流れたのは「Empire State of Mind」ぼくらがエンパイアリーグで試合に勝ったとき、そしてまた負けたときによく流れた曲です。

 

ブルペンから外野の芝生を歩いてダグアウトに帰って行くヤンキースの選手たちを、彼らもここで同じ野球をプレーして、同じように負けて帰って行く日があるんだと自分たちに重ねて見ていました。

 

 

 

There’s nothing you can’t do

Now you’re in New York

 

Hear it for New York

New York

New York

 

 

 

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