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【アメリカ独立リーグ挑戦記】エンパイアリーグトライアウト3日目での合否とコールアップ アメリカ滞在6日目 Empire League Day6

【米独立エンパイアリーグ挑戦記録】シリーズの第6回目です。今回はトライアウトキャンプ中盤の3日目に起こったことを中心に書いていきます。

 

キャンプは初日と2日目を終え、試合形式のトライアウトをどんどんと消化。その中で、既に監督から合否を言い渡される選手も出て来ます。生き残りを掛けたロースター争いは激化、さらに上の独立リーグへコールアップについても書いていきます。

 

 

朝。今日も炭水化物モリモリの朝食から1日がスタートします。シナモンロールやマフィンなどのパンはシュガーグレーズがかかって劇的に甘いので、そもそも自分の皿に取らない日本人選手もいました。そんな中でも2個取る、チームメイトになった井神投手の図太さは見上げたものでした。

 

朝食が終わるとチームごとに割り振られたグランドへ向かい、午前中はチーム練習となります。他の日本人選手たちともGood luckと言い合って、井神投手とNew York Bucksのグランドへ向かいました。

 

グランドに着いてアメリカ人選手たちとも挨拶を交わしていると、キャッチャーの2人が監督から呼ばれました。もうひとりのキャッチャーのドルトと、なんだろう?と顔を見合わせて監督のところへ向かうと、驚きの言葉を聞くことになりました。

 

“You guys will be my catchers. Don’t throw like crazy any more. Easy easy, please.”

 

おまえら2人をこのチームで取るから、これ以上無理にビュンビュン投げなくていい。楽にしてシーズンに備えてくれ、とのことでした。キャンプ2日目にして、トライアウトの合格を言い渡されたのです。

 

“Ok. Thank you coach!”

 

と返事して、ドルトと両手でハイタッチ。ふたりとも満面の笑顔でした。実は日本でのトライアウトに合格した日本人選手の4人は、必ずいずれかのチームの開幕ロースター入りできることは決まっていました。しかし、最初にドラフトされたチームからリリース、トレードを経て、最終的に空きを作ってもらったチームに仕方なく同行、となるよりはうちに欲しいと即決してもらったほうが良いに決まっています。また、そうでなくてはシーズン中のリリースの可能性もあり、フルシーズンをプレーするのは難しいかもしれません。

 

そのことを松坂チェアマンアシスタントに報告すると、おめでとうございますという言葉とともに、まさにその通りのことを話してくれました。また日本でのトライアウトで合格した選手がチームに気に入ってもらえたことは、彼としても、また日本でのトライアウトそれ自体としても一定の評価に繋がりますからそのこともとても喜んでくれました。

 

その後のシートノックでも、サードに良い選手がいないからキャッチャーとサードの2WAYでプレーして欲しいという監督の言葉を思い出しサードで受けようとしましたが、キャッチャーでいいと言われました。おそらくはじめはキャッチャーとしての能力に期待しておらず、サードなど付加価値を付けてアピールして欲しいと考えていたところ、昨日1日のプレーでキャッチャーとして高く評価してくれたということだと思いました。

 

 

 

ランチの後は、昨日同様試合形式でのトライアウトでした。バットは奮いませんでしたが、この日もキャッチャーとしては盗塁をまた1つ刺したり、キャッチャーからの牽制でファーストが捕っていればアウトという送球を見せられたりと継続していいアピールができました。

 

しかしその試合後、さらに驚きの報告を聞くことになります。同じチームでサードとしてプレーしていた120kgはあろうかという長距離打者が、同じ独立リーグのキャナムリーグにコールアップされ、キャンプ中ながら早速チームを離れることになったのです。

 

あとで聞いたところによるとコールアップというのは正確ではなく、ここに来る直前に受けていたトライアウトで合格の連絡が届いたとのことでした。

 

このリーグで評価される選手がいれば、さらに上のリーグにコールアップされる選手もいます。エンパイアリーグはアメリカ独立リーグの中では下から2番目の位置付けですが、キャナムリーグでも上から3番目くらい、独立リーグの中でもさらに上があり、もちろんその先にはマイナーリーグ、世界最高峰のメジャーリーグが続きます。果てしなく大きなアメリカの野球という世界に身震いを感じるほどでした。

 

 

エンパイアリーグトライアウトキャンプも、今日で真ん中の3日目が終了。全体トライアウトとチーム割り振りのあった初日、キャッチャードラフトと初実戦のあった2日目、早めの合格を言い渡された3日目とここまで怒涛の日々を過ごして来ましたが、中日を過ぎた4日目からキャンプは急速にペースアップします。

 

おそらく合格を言い渡された選手以外にも、この3日目までに監督の中での構想はほぼ決まっていたのではないかと思います。言い換えれば、ボーダーライン上の選手の残りわずかなロースター枠を掛けた勝負はこの2日に掛かっています。

 

次回はそのエンパイアリーグトライアウトキャンプ、勝負の4日目の様子をお伝えします。

 

 

 

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